ショーも終わり、アンケート用紙に記入し、ちょっと売店を覗いて余韻を残したまま会場を出ました。 『グリース』の看板を写メしたり、大興奮で「あれ、面白かったよねぇ」とか「（真面目生徒の） ユージーン、ウケたよね」と話しながら歩き始めると、 前を歩く三人組がやたらとこちらを見てくるではないですか。 しかも何か話してるし、「失礼な奴らだな…」と私は思い始めていたのですが、 真ん中にいる男性、どうも見覚えが…。 三人とも海外の方だったんですけど、どう見ても真ん中の人ユージーン。「あれって、 まさか？」と大きい声で「ユージーン良かったよねぇ！」と言ってみるものの反応なし。 (←バカな行動と言わないでほしい・汗） じゃあ、とパンフを広げたらちょうどこっちにＵターンしてきたので、顔を確認。 やっぱりユージーン役のギャリーさんでした。きっと私たちが‘Grease’と書かれた袋を 持ちながら興奮さめやまらない面持ちだったので気になって見ていたんでしょうね。 「どうしよう、声かけようか…」と二人でおろおろしているうちに彼らはどんどん行って しまい見失いかけ、「どうしよう！」と振り向くと数メートル向こうの視線の先には一団が。 それを見るなり二人で思わず「やばいよ。」と絶句。 一団を引き連れているのは茶色のＴシャツ姿で肩越しに黒いジャケットを持ったダニー役の ベンだったのです！今度こそチャンスを逃すなと言わんばかりに駆け寄ると向こうも周りの 人々も「おぅ、来た来た」って感じで迎えてくれました。 ちゃんと言えたか今では定かではないですけど、片言で「サイン下さい！」って言ったら 「もちろん」とペンを受け取ってくれました。名前を訊いてくれたのですが、気が動転して 私はMy name is...と中学校１年かいっ！ってほどの英語で自己紹介。 後々、なんて自分はバカなんだろうと思いましたが、訊いてる意味が違うと気づいて自分名前の スペルを言うとそのまま書いてくれました。ちょうどその時サンディ役のジョーンさん達が 横を通り過ぎて行ったのですが、話しかけることもできないまま反射的に会釈してしまいました(笑） 彼に「すっごい最高のショーでした！」って言ったら（言ったつもり）、笑顔で「楽しんでくれた？」 って訊いてくれました。その後は自分で何言ったか、ちゃんと言えてたか覚えてません…(汗） ベンはステージのままの話しやすいイメージの人でした。 カッコよすぎて足はガクガク。彼らが去った後も二人で倒れちゃいそうでした。正に骨抜きと言う 言葉そのもの。 アニメとかでカッコイイ人を見て倒れちゃう子いますよね、あれって本当なんだと実感しちゃう くらい、ベンはもの凄い量のフェロモン出してます、意外にも。 とにかく、倒れそうになりながら笑うしかない状態で突っ立っていると、通りかかった （おそらく関係者の）女性が、「楽屋前の方が会える」と教えてくださいました。 （ご親切に本当にありがとうございました！）

「楽屋ってどこだ〜？」とホール方面へまた歩き始めると、ホールの前に、三人の外国人の方々が。 ビンゴです。グリースＴシャツを着たヴィンス・フォンテーン役のポールさんとダンサーのお姉さん とお兄さんでした。 「サイン下さい」と言うと笑顔で迎えてくれました。ポールさんがペンのキャップに気づかなかった のではずしてあげたら日本語で「アリガトウ」と言ってくれました。三人ともとても良い方だった のですが、特にポールさんが

「今終わったばっかりで熱いんだぁ」とか今日のショーのこと等を話してくれました。 最後もNice to meet youと言ってくださり、かなり嬉しかったです。とにかく皆さん笑顔が素敵！ ダンサーのお姉さん、隣に並んでいるのが憚られる位綺麗だし、お兄さんはポールさんの話に 相づちうちながらずーっとニコニコ。カッコよかったです！ あれだけ、はっきり分かるグリースＴシャツを着てたわけですから、この日は私たち以外の人にも 彼はきっと捕まったことでしょう…。 何はともあれ、サインペンて持って行ってみるものです。 そんなこんなですっかり魅了されてしまった私達なのですが、この日から二ヵ月は毎日『グリース』の話題で持ち切りでした。（というより今も続いてる…） それぐらいエキサイティングなショーでした。あまりの興奮にご飯が喉を通らず、その後一週間で私は２キロ痩せました。マジです。

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